ホシホウジャク(№94)

 ホシホウジャクの成虫がツワブキの花の蜜を吸蜜しています。ホシホウジャクはスズメガの仲間ですが、日中活動し、ホバリングの名人とも言われます。飛行速度は50km/hにも達するそうで、ハチドリにたとえられる事もあります。
 チョウ目の成虫(チョウやガ)は口吻と呼ばれる長い口を持っています。口吻を持った昆虫は、花筒の底の方にある蜜を吸う時はストローのように使えて便利ですが、花の表面近くの蜜を吸う場合には長すぎて邪魔になりますね。そこでチョウの仲間は花の表面近くの蜜を吸うときには長い口を中間で折り曲げて蜜を吸っています。この仕組みは、ストローの中間に蛇腹を入れて曲がるようにしたものや、人の腕のひじ、脚のひざなどと同じ原理ですね。
 幼虫は尾角(尻尾の角)をもったイモムシで、雑草のヘクソカズラを食べます。この幼虫は、栄養価の高い食料にもなるそうですよ。


吸蜜中のホシホウジャク


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