スギドクガ(№93)

 一般家庭の剪定を頼まれた職人が、カイズカイブキで見つけました。といってもそれほど珍しいムシではありません。
 1年に2回、春と秋に発生し幼虫で越冬します。成虫は、薄汚れたガで、翅を広げたときの左右の前翅先端間隔(開張)は4(オス)~6(メス)cmです。針葉樹のスギ、サワラ、ヒノキ、ヒマラヤシーダー、コニファー類を食害します。集団で発生し、軟らかい新葉ではなく硬い古葉を好んで食べます。植林直後の苗木では大きな被害を出すこともあります。生垣などに発生したときは殺虫剤を丁寧に散布することで防除できます。
 分類上はドクガ科で長い毛を生やしていますが、毒針毛は無く、刺す事はありません。
(*写真をクリックすると拡大されます)


◀スギドクガ幼虫


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