ハナイカダ(№367)

 初夏の頃、沢沿いの比較的湿っぽい場所で、高さ2m程度、葉の中央に2~3mmの淡緑色をした花を乗せた低木が見られることがあります。
 これはモチノキ目ミズキ科のハナイカダです。葉の中央に花をつけた様子が筏に似ていることからハナイカダと呼ばれます。雌雄異株で雌花は通常1~3個の花をつけ、雄花は数個をつけます。これらの花は葉腋から出た花の柄が葉の主脈と合着したために葉の中央に花が付いたようにみえるもので、そのため葉の基部から花までの主脈は太くなっています。夏には雌株の葉の中央に果実が付きますが熟すと甘く食べることが出来ます。また新芽は天ぷらにするとおいしいそうです。
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▲ハナイカダ雄花(葉の基部側中肋が太い)
▲ハナイカダ果実(葉の基部側中肋が太い)


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