カニグモ(№90)

 ヘリアンサス(ヒメヒマワリ)の花の上に両手を一杯に広げた薄緑色のクモが見られます。日向ぼっこをしているのではありません。彼(彼女?)はこうして餌の到来を待っているのです。
 クモにはクモの巣を張って餌がかかるのを待つ仲間と、クモの巣を張らない仲間がいます。クモの巣を張らないクモの中でも、ハエトリグモのように餌を探し回るクモと餌の到来をじっと待つ待ち伏せ型のクモがいます。このクモは待ち伏せ型で花を尋ねてくる虫たちをじっと待っています。
 4対の脚のうち、前3対は前向きに大きく開き、後ろ1対を後ろ向きに構えた様子がカニに似ているため、カニグモ(ハナグモ)と呼ばれます。頭胸部(クモでは、昆虫のように頭部と胸部が分かれず、一緒になっている)の先端に、2列に並んだ8つの眼が有りこれで獲物を見張っています。決して寝ているのではありません。
◀花の上で獲物を待つカニグモ


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