トビモンオオエダシャク幼虫(№82)

 サクラの枝の写真です。よく見ると、少し異質な枝が1本見えませんか?№67(09-03掲載)で成虫を紹介した、トビモンオオエダシャクの幼虫が、桜の枝に扮して、突っ立っているのがわかりますか。その太さや体の模様、長さまで枯れ枝にそっくりです。長さは9cmでした。個人邸の剪定に入ったとき、バラの枝についていました。このように、体の色を住んでいる場所の色に似せるのを保護色、姿、形を住んでいる場所に似せるのを擬態といいます。鳥などの天敵から身を守る工夫です。
 この幼虫は、もうしばらくバラやサクラの葉を食べた後、夏に土の中で蛹になり、来年の早春(2~3月)には成虫のガになって飛び出します。
(*写真をクリックすると拡大されます)


◀トビモンオオエダシャク幼虫


ページトップへ