ヤマトシロアリ(№76)

 5月3日、風の無い日曜日の昼過ぎ、シロアリの有翅虫(シロアリは、通常はねを持っていませんが、結婚飛行のときだけ翅を持ったメスとオスが出現します)が飛び出す場面に出会いました。
 数千とも思える黒褐色で、長い翅を持ったアりたちがぞろぞろ出てきます。触角が直線で、胴体のくびれが無いためクロアりではなくシロアリの有翅虫です。体は黒褐色ですが、胸が黄色なのでイエシロアリではなくヤマトシロアリです。普段、日のあたる場所へは出ることの無い兵アりも、有翅虫を守るためか出てきました。やはり頭の形が長方形でヤマトシロアリの特徴を見せています。この翅を持ったシロアリ達はすぐ地上に降り、メス、オスのカップルを作って新しい巣作りを始め、4~5年で数万匹の大きなコロニーに成長します。
 しかし、羽蟻が飛び出したそのすぐ上を、ツバメたちがご馳走様とばかりに飛び回り、近くのクモの巣も羽蟻で一杯になりました。シロアリと言えど、生き抜くのは大変なことのようです。
▲ヤマトシロアリ
▲ヤマトシロアリ有翅成虫


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