コセンダングサ(№62)

 秋から冬にかけ、野原を歩き回るといわゆるひっつき虫と呼ばれる草の果実が衣服に多数付くことがあります。その代表的なのがこのコセンダングサです。
 かつてはアメリカセンダングサが多かったのですが、最近はコセンダングサが増えています。コセンダングサの花には、アメリカセンダングサのような大きな総苞がありません。また舌状花もありません。他にセンダングサという種類もありますが、最近ではセンダングサといえばコセンダングサをさすようです。この仲間には、その他に多くの種や変種(写真下、コシロノセンダングサ)が見られ、雑種もあるらしく分類は複雑です。
 コセンダングサの痩果(種皮が薄く種子に密着している種子)は3~4本のトゲを持っており更にこのトゲには下向きの数個のトゲがついていて(写真上、円内)一旦くっつくと外れにくくなっています。このトゲで人間の衣服や動物の毛皮にくっついて遠くへ運ばれます。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲コセンダングサの果実
▲コセンダングサの花
▲コシロノセンダングサの花


ページトップへ