ダイコンサルハムシ(№58)

 9~12月にダイコンや白菜などアブラナ科野菜がひどく食害され葉っぱに小さな穴が多数あけられることがあります。大概はアオムシまたはヨトウムシの被害として片付けられるようですが、中には濡れ衣もあるかも知れません。被害の多い葉っぱをよく見ると紫藍色で体長4mm程度の甲虫が見られることがあります。これはダイコンサルハムシで幼虫、成虫ともにアブラナ科植物を食害します。9~12月に成虫になってそのまま1~9月まで眠り続ける変わった生態の持ち主です。
 前翅は甲虫の仲間がそうであるように、硬いよろい状になって」腹部を守っています。しかし、後翅は無く飛ぶことは出来ませんが、触ったり、ゆすったりすると地上に落下し、容易に見つけることが出来なくなります。
 名前のサルは、その形が庚申さんのお使いである「くくり猿」を連想させるところからつけられたそうです。
▲被害を受けた白菜
▲ダイコンサルハムシ成虫


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