キュウリ(№50)

 春に植えたキュウリの収穫も、最盛期をすぎました。キュウリは茎から巻きひげを出し、他のものに絡み付いて茎を支えています。この巻きひげは茎の変化したものです。
 ところで、キュウリの巻きひげはどちら巻き?
 この写真はキュウリの巻きひげです。左の写真をよく見ると、中央付近で巻きつき方が変わっていますね。この部分を反旋点といいます。キュウリの巻きひげは物に触れると先端が巻きつき、反旋点を中央にして元と先で逆向きに巻きます。この巻き方は、茎に力がかかった時捻じれを分散しやすく、引っ張られても長く伸びることができます。1方向だけですと、雑巾を絞ったようになり、力が強いと茎が捻じ切れ易くなります。キュウリ、カボチャ、ゴーヤなどのウリ科をはじめトケイソウ科の植物など巻きひげで体を支える植物の多くが同じ巻き方をするようです。
 物に触れない場合は、一方向のみの巻き方となることが多いようです(写真右)。実に合理的な仕組みですね。
▲反旋点のある巻きひげ
▲反旋点の無い巻きひげ


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