キリギリス(№51)

 初夏から夏の終わりまで、草むらでギィースチョンと鳴き続けたキリギリス。雄成虫は、前翅をこすり合わせて鳴きますが、そのとき後翅が邪魔になります。そこで後翅を落としてしまいます。そこまでしても鳴き続けるキリギリスを探してみました。
 草むらでにぎやかに鳴いていますが、声はすれども姿は見えずです。かなり慎重に近づいてもなかなかその姿を見ることが出来ません。鳴くときは草の上にいますが、危険を感じるとサッと地面の上に降ります。地面と言っても草むらのこと、そこには枯れ草があり、キリギリスが降りるとその姿は雲隠れとなってしまいます。
 下の写真でその姿を見つけられますか。体の色や模様がその生息地の色・模様に似ているのを保護色と言います。キリギリスもその見事な保護色と草むらの中にもぐりこみじっと動かない性質で身を守っているのです。
(*写真をクリックすると拡大されます)
◀草むらに潜むキリギリス


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