アジサイ(№44)

 6月になるとアジサイが満開となります。もともと日本にはガクアジサイが自生していました。ガクアジサイはたくさんの花が集まって一つの花のようになっています。周囲の花はガク片が大きく、赤、青、紫などの派手な色で昆虫を呼びます。しかし種子をつけないため飾り花と呼ばれます。ガクアジサイのガクは、花が終わった後、反転して下を向きます。中央の目立たない小さな花は両性花で種子を作ります。アジサイの学名(属名)であるハイドランギアはラテン語で水瓶(ミズガメ)の意味です。果実の形が水瓶に似ているためにつけられたものです。
 このガクアジサイがヨーロッパで品種改良され、再び日本に入ってきたものがアジサイ(ハイドランジャ)と呼ばれ、これは殆どすべての花のガク片が大きく、美しく変化したもので、これらの花は飾り花であるため種子は作りません。
 さて、アジサイ類の葉は対生(2枚の葉が茎の両側から向かい合って出る)が普通ですが、中には互生(葉が互い違いに出る)のものがあり、互生の品種は見事な花を咲かせることが多いようです。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲ガクアジサイ
▲アジサイ


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