イヌマキ(№22)

 秋になるとイヌマキが実をつけます。この実、よく見ると先端に青い団子が、その下に赤い団子がついています。赤い団子から柄が伸びて枝にぶら下がっています。
 この赤い団子は甘くおいしいので、鳥が好んで食べます。ところが、赤い団子の先には青い団子がくっついています。鳥は、この赤い団子を食べようとすると、青い団子ごと食べてしまうことになります。
 この二色団子の青いのが果実で、中に種子が入っています。赤いのは果托が肥大したものです。イヌマキは種子を鳥に運んでもらうため種子の下の果托を赤く、甘く熟させることを考え付いたのでしょう。ただ、青い果実だけがたくさん落ちていることもあり、甘いご馳走にありつくだけで、種子の運搬を拒否している鳥もいるようですが。
 イヌマキは雌雄異株ですので、二色団子をつけるのは雌株だけです。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲イヌマキの果実
▲赤いのは果托、青いのが果実


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