オオカマキリ(№21)

 春に孵化したカマキリも秋には立派な成虫になっています。カマキリの顔はぐるぐる器用に回る逆三角形をしています。この顔、動物ではキツネに似ていますね。肉食性の生き物は、他の生き物を捕らえやすいように口がピンセットのようにとがった形になる傾向があります。これに比べ、草食性のバッタや馬は顔の形が下駄のようになっていますね。上下の歯で草を左右にすり合わせてすりつぶすのに便利なように進化したのでしょうね。
 ところで、カマキリの目には人間の瞳孔のような黒点がありますね。これは人間の瞳孔とは違い、偽瞳孔と呼ばれます。決してあなたを見つめているわけではありません。また、夜には目の色が黒く変わります。これは、光を全て吸収するためで、夜間でも獲物が見えるのでしょう。
 オオカマキリは害虫を食べるから益虫だといわれます。別の人は、益虫を食べるから害虫だといいます。人間て勝手ですねー。
◀オオカマキリ


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