ニホンミツバチ(№19)

 堺市南区T寺を訪ねたとき軒下にうずたかく積もったニホンミツバチの死骸を見つけました。何層にも盛り上がり、その高さは約5cmにもなっていました。弱々しく動いているミツバチも見られます。その中にスズメバチの死体が数匹混ざっています。近寄ると、多数のスズメバチが飛び回り、頭上からミツバチがぱらぱら落ちてきます。
 屋根裏のニホンミツバチの巣をスズメバチが襲い、蜜と幼虫を略奪している現場に遭遇したのです。セイヨウミツバチ(通常養蜂に使われる)はスズメバチに対抗する術を持ちませんがニホンミツバチ(在来の野生種)はスズメバチに対して数十頭がしがみつき、ボール状になってボール内の温度を上げ、中心にいるスズメバチを高温でやっつけます。そのため、スズメバチの死体がミツバチに混ざって見られるのでしょう。しかし、数日後再び訪ねた時には生存しているミツバチは全く見られず、スズメバチだけが我が物顔で飛び回っていました。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲写真左:軒下に積もったハチの死体
▲写真上:ニホンミツバチの死体の山(スズメバチも混ざる)


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