オンブバッタ(№17)

 花壇の花苗に大きな食痕(食べ跡)が目立つようになりました。コリウス、ウラムラサキなど広葉の花苗の被害が多く、緑色の中型のバッタが小型のバッタを背負って葉の上にいるのをよく見かけます。これがオンブバッタです。このバッタは翅をもっていますが飛べず跳ねて移動します。また褐色の個体もいます。
 背負った状態の、下の中型のはメスで、上の小型のはオスです。この2匹は背負った状態で交尾しますが、背負っているときはいつも交尾をしているわけではありません。上のオスは、自分の子孫を残すため、下のメスが他のオスと交尾するのを妨害するため背中に陣取っているようです。この間、オスはエサもほとんど摂らないようです。仲のいい親子のように見えますが、実は自分の子孫を残すための涙ぐましい防御作戦の最中なのですね。
◀オンブバッタのメスとオス


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