タンポポ(№2)

 春になると、どこにでも見られる花、その代表はタンポポですね。最近、昔からあったカンサイタンポポは市街地では殆ど見られなくなり外来種のセイヨウタンポポが幅をきかせています。セイヨウタンポポは冬でも花が咲くので年中花が見られるようになりました。両者を区別する最も簡単な区別点はカンサイタンポポではガク片が花弁に沿ってくっついていますがセイヨウタンポポでは外側へ反り返っています。しかし両者の雑種も増えており、雑種を区別するには顕微鏡観察で花粉の大きさが不揃いであれば雑種の可能性が高いといわれています。
 ところで、タンポポの花が立ち上がったり、横になったりして動くのを知っていますか。下の写真を見てください。蕾や開花中の花は上向きに背伸びしていますね。しかし、一番背の高いのはタンポポの綿帽子(種子)ですね。そして開花し種子を充実させている間は横に倒れています。立ち上がり、横に倒れ再びたちあがります。昆虫に目立つように、種子を充実させるように、風に飛ばされやすいようにその時々に一番適した位置を保っているのでしょう。
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