ジムグリ(№401)

 3月末まだ冬の名残が感じられる時期ですが、気温20℃と異常に暑い日の朝、長さ40cm程度でこれまで見たことの無い赤いヘビが林道を横切りました。本州にはアオダイショウ、ニホンマムシ、シマヘビ、ヤマカガシ、ヒバカリ、ジムグリ、シロマダラ、タカチホヘビの8種類のヘビが知られていますが、この赤いヘビはジムグリの幼体とわかりました。
 ジムグリはトカゲ目ナミヘビ科に分類される日本の固有種で無毒の蛇です。小さいうちは赤褐色に黒い斑点をつけ、頭と胴のくびれがはっきりしないかわいい蛇です。頭部の黒点がV字型になるのが特徴だそうです。大きくなると黒い斑点はなくなるようです。腹のうろこは黒と淡褐色の市松模様になるため「元禄ヘビ」とも呼ばれます。
 比較的低温を好み、季節的には春秋、時間的には朝夕に行動することが多いようです。通常石の下や、土中の穴に潜むことから「地潜り」からジムグリと呼ばれるようになったようで、ネズミやモグラ等を餌としているようです。なかなか地上に出ることが無く、人目に触れない種類のようです。
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◀ジムグリ

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