オオイシアブ(№409)

 里山を散歩中やや大型の虫が飛んできて、目の前の葉に止まりました。すぐにアブとわかりましたが、なかなか愛嬌のある顔をしており、淡黄白色の白い髭がかわいいおじいさんに見えました。
 名前をオオイシアブといいムシヒキアブの仲間です。体長15~26mmで、全身に長い毛が生え、精悍に見える黒いアブです。腹部と脚には部分的にオレンジ色の毛が生えていますが、顔の正面あごの淡黄白色の毛がなんとも愛嬌があります。他の昆虫を捕らえて食べますが、人を刺すような事はありません。多くの害虫を捕らえるため益虫と考えられています。幼虫も朽ち木で生育しやはり他の虫を捕らえて食べています。充分に生育した森林がないと生存できないため、環境指標生物として捉えられています。本州、四国、九州に生息していますが環境依存性が高く、自然度の高い森林付近でないとお目にかかれることは少ない
ようです。
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◀オオイシアブ成虫

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