マイマイカブリ(№411)

 オサムシの仲間で頭部と前胸部が長く前方に伸びた甲虫にマイマイカブリがいます。体長3~7cmで比較的大型、かつ特異な形態から昆虫マニアが注目する昆虫の1種です。
 日本固有種で、前翅は2枚が癒合し、後翅は退化しているため飛ぶことは出来ませんが、比較的長い脚を使ってかなりの速さで地上を走ることが出来ます。夜行性で、カタツムリを初め他の昆虫やミミズなどの小動物を食べたり、樹液などを吸汁します。カタツムリを食べる際は、長く伸びた頭部、前胸部をカタツムリの殻の中に挿入し、消化液を出してカタツムリを溶かして食べます。土中に生まれた卵から孵化した幼虫は成虫と同様の餌を摂り、2令幼虫で終令となり土中で蛹となります。
 飛ぶことが出来ないため、オサムシ同様地域性が強くいろいろな亜種に分類されています。
 マイマイカブリは防衛のためオサムシ同様、尻から酸性のガスを出します。このガスは目に強い刺激を与えたり炎症を起こすことがありますので注意が必要です。
◀マイマイカブリ成虫

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