ピラカンサ(№417)

 果実が色付く秋、直径5mm程度の赤い実を鈴なりに付ける低木があります。木にはトゲがあり侵入防止の生垣などによく使われましたが剪定の際、トゲが邪魔になるので植木屋にとっては嫌われ者です。
 ピラカンサと呼ばれる仲間です。ピラカンサはバラ科トキワサンザシ属の総称で、日本ではトキワサンザシ、タチバナモドキ、ヒマラヤトキワサンザシ(別名カザンデマリまたはインドトキワマンサク)の3種がよ
く見られます。果実が紅色(たまに橙色があるそうです)で、葉の裏に毛が無くつるっとしているのがトキワサンザシです。トキワサンザシとそっくりですが果実が鈴なりにつくのがヒマラヤトキワサンザシだそうですが殆ど区別が出来ません。黄橙色の果実で、葉の裏に短毛が密生し白っぽく見えるのがタチバナモドキです。
 更に交雑種や、園芸品種も作られており同定はますます困難な状況にあります。トゲが嫌われる一方、丈夫で、
強い剪定にも耐えるため最近は、生垣ではなく盆栽等によく利用されます。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ピラカンサ(トキワサンザシ)
▲ピラカンサ(タチバナモドキ)
▲ピラカンサの葉裏(左:トキワサンザシ、右:タチバナモドキ短毛が密生し白く見える)

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