シジュウカラ(№509)

 スズメ目シジュウカラ科の小鳥にシジュウカラと呼ばれる小鳥がいます。体長15cmばかりでスズメとほぼ同じ程度の大きさです。黒い帽子をかぶり、頬は白く、白い胸にネクタイのような黒い模様があります。羽には白い1本の帯(翼帯)があります。日本全国に分布する留鳥で、落葉広葉樹を好み、平地から山地、都市の緑地にまで見られる非常に身近な鳥の一つです。
 主として樹洞、石垣の隙間に巣を作りますがブロック塀の隙間、郵便受けに営巣することもあります。都会では、巣箱によく入る鳥として知られています。4~7月が繁殖期で、苔を5㎝程度の厚さになるまで敷き詰め、その上に犬や猫、イノシシなどの獣毛等を使って巣を作ります。雌は毎日1個の卵を産みますが、雛が一斉に孵るように1巣7~10個を産み終えるまで抱卵しません。抱卵後12~13日で孵化し、孵化後16~20日で巣立ちします。幼鳥を育てるため両親は5~6分に1回程度餌となるケムシなどを運んでおり、計算すると巣立つまでに一つの巣で6、000~10、000匹のケムシなどを運ぶことになります。
 狭い巣の中で育った雛たちは、飛ぶための特別な訓練もせず、巣立ちします。巣立ちすると、我が家に戻ることはありません。
 非常に身近な鳥ですので皆さんも巣箱をかけてみてはいかがでしょうか。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲親鳥は雛の糞をくわえて飛び出します。
▲餌を運んできた親鳥。
▲中の様子をうかがっています。
▲巣立った後の巣

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