ケヤブハギ(№564)

 本州、九州の各地林縁に咲いている雑草の一つです。山歩きの好きな人であれば、秋の山中を歩いた後、衣服にサングラスのような形のヒッツキムシが付いているのに気が付かれたこともあるでしょう。
 マメ科ヌスビトハギ属の多年草です。葉は地際に集中し、小葉は3枚に分かれ、頂小葉(3枚の小葉の内先端の葉)は9cmと大きく目立ちます。葉の幅は中心部より下(基部)が最も広く、葉の両面に細毛が多いのが特徴です。
 7~9月に60~100cmの茎が立ち上がり、ほとんど分枝せず1本が直立し、中央から上部には葉をつけません。茎の上部には白色で、先端が淡紅紫色の花弁を持つかかわいい蝶弁花を多数咲かせます。のちにくびれの大きい果実が2個ずつ付きサングラスのように見える果実となりますが、表面に多数あるカギで衣服にくっつくようになります。
 ヌスビトハギ(花茎にも葉が付く)、ヤブハギ(葉は殆ど無毛)などの仲間があります。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ケヤブハギ(葉は地際に集中)
▲ケヤブハギの花
▲ケヤブハギの果実(サングラスのような形)

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