ヒドリガモ(№568)

 厳冬期の溜池や河口は繁殖地から冬の寒さを避け、エサを求めてやってきた冬鳥たちで賑わっています。中でも、集団でいることの多いカモであるヒドリガモは最もポピュラーなカモの一種です。
 繁殖地は北緯50~70度のユーラシア大陸で、越冬のために日本へ渡ってきます。全長43~53cmの中型カモで、オスは顔全体が赤褐色、頭上は褐色、メスは全体が褐色で黒褐色の斑紋があります。オスの顔が赤褐色であるところから緋鳥カモと呼ばれます。嘴は灰色で先端のみ黒色です。主として淡水の藻類を食べますが、海産藻類、陸上の植物、時には小さな昆虫なども食べます。潜水してエサを取ることはしませんが養殖ノリや畑の大麦を食べる害鳥扱いされることもあります。夜間には陸上でよく活動し、オスは「ピュー」と笛を吹いたような声で鳴きます。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ヒドリガモオス成鳥
▲ヒドリガモ 左:オス、右:メス
▲ヒドリガモ 左:オス、右:メス

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