オドリコソウ(№583)

 4~6月、人里から少し離れた野山、草原、河原、堤防の法面などでオドリコソウの群落を見ることがあります。シソ科オドリコソウ属の多年草で、日本全国で見られますが最近は減少傾向にあるようです。
 草丈30~60cm、葉は十字対生し茎上部数段の葉腋に白~ピンクの唇形花を数個輪生します。花の形が花笠を被った踊り子たちに見えるところからオドリコソウと呼ばれます。シソ科の植物で茎の断面は四角く中空です。地下茎を伸ばして増えるため群生することが多いようです。
 類似種に帰化植物のヒメオドリコソウホトケノザが見られますがこれらは市街地でもよく見ることができます。
 夏になると地上部は枯れてしまいますが、俳諧では夏の季語になっています。
 山菜として、若芽、若葉、蕾、花などは塩ゆでして和え物、おひたし、汁物、油いためなどに利用されます。また根は薬草として利用されるようです。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲オドリコソウ群落
▲オドリコソウの花

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