ヒルザキツキミソウ(№588)

 ツキミソウの仲間ですが、夜ではなく昼に美しい花を咲かせる植物にヒルザキツキミソウがあります。フトモモ目アカバナ科マツヨイグサ属の植物です。最近あちらこちらで見かけるようになりましたが、大正末期に北米から観賞用に持ち込まれたものが逸出し広がった外来種です。
 花は直径6~7cm、薄いピンク色で5~7月に開花し、他のツキミソウが夜に開くのとは異なり、昼間開花するためヒルザキツキミソウと呼ばれます。花弁は4枚、雄しべ8本、先端が4裂した雌しべが1本あり、これらの中心部のくぼみに蜜があるのでしょう。直根が伸び石垣や階段の隙間などにも根付くことができますが移植はむつかしく、もっぱら種子または地下茎で繁殖します。地上部は30~40cmで、耐暑性、耐乾性にも優れ、強光下でも育つことができます。
 モモイロツキミソウ、エノテラとの呼び名で園芸店の店頭で見ることもあります。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲雑草に混ざって咲くヒルザキツキミソウ
▲ヒルザキツキミソウの花

▲ヒルザキツキミソウの花(花弁4、雄しべ8、先端4分裂した雌しべ1)

▲石段の隙間に広がるヒルザキツキミソウ

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