ウチワゴケ(№592)

 渓流沿いに山道を歩くと、苔むした倒木や岩に出会うことがあります。よく見ると写真のような直径1~2cmの団扇の形をした苔のような植物が全面を覆っている場面に出会うことがあります。これはウチワゴケと呼ばれるシダの仲間です。日本全国で見られるコケシノブ科アオホラゴケ属の普通種のシダです。
 横に這ったひも状の根茎から、1㎝程度の1本の茎が伸びその先に団扇型の単葉をつけています。葉縁は裂け、この先に胞子をつけるラッパ状の胞子葉をつけます。倒木や岩一面に広がり、まるで苔のように見えます。全高が1㎝足らずでほとんどハイカーの目に留まりませんが、よく見るとなかなかきれいで、苔テラリウムなどとして鑑賞用には結構重宝されるようです。湿度さえ保ってやれば栽培も簡単なようです。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ウチワゴケ(葉身直径は1~2cm)
▲ウチワゴケ

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