メリケンムグラ(№595)

 大阪湾に人工的に復活された泉南の海岸。この付近でよく見られる外来種にアカネ科オオフタバムグラ属のメリケンムグラがあります。
 北米原産で、1969年、岡山県で見つけられて以来関東以西の海岸付近を中心に見られるようになりました。葉は広線形で対生し、茎は基部から四方に分枝しマット状に四方に広がります。茎の断面は四角(四稜)で稜に下向きの毛が見られます。花は6~10月頃、直径9~11mm程度の白色筒形で花弁の毛が目立ちます。多湿であれば海岸でなくても生育可能で、水田や河原などでも見られる1年草ですが、抽水~湛水下では根茎で越冬し多年草となります。接地した茎の葉腋から根を下ろし広がるようです。果実はコルク質で種子を取り巻いており、水散布に適しています。
 乾燥地への浸出も見られ、兵庫県では要注意外来生物に指定されています。近似種に花が小さく、淡紫色で葉の大きなオオフタバムグラもあちらこちらで見られるようです。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲メリケンムグラ(地面を這うように広がる)
▲メリケンムグラの花(毛が目立つ)
▲メリケンムグラ(茎の稜に毛が生える)

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