ナガミヒナゲシ(№661)

 4~5月のあぜ道で、草丈20~60cm、花の直径3~6cmのかわいいオレンジ色のケシの花を見かけることがあります。これは地中海原産で、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、オセアニア、南北アメリカ、日本に広く分布する外来植物のナガミヒナゲシです。
 ナガミヒナゲシは、開花後やがて細長い果実をつけ、一つの果実に1600粒程度の微細(0,6~0,7mm)
な種子を作ります。風媒花で、あたり一面に種子が散布されますが、意外に耕地の中では生育しません。それは、この植物が直根性で、 耕耘によって直根が切られると枯れてしまうことによるようです。しかし、この植物の種子は土中で5年以上生存するらしく、放置すれば瞬く間に一面に繁茂してしまいます。さらに、周辺植物に対するアレロパシー(根から分泌され、他の植物の生育を阻害する物質を出すこと)により、他の植物の生育を抑えることも知られています。日本には2亜種が混生しているようです。茎を切ると乳白色の乳液が出ますが、これに触れると人によってはかぶれるようです。
 特定外来生物としての扱いは受けていませんし、除草の際、観賞用に残されることもあるようで、道路沿いやコンクリートの隙間などに繁茂しているのを見かけることがあります。
 

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▲路傍に群れるナガミヒナゲシ
▲ナガミヒナゲシ
▲ナガミヒナゲシの花
▲ナガミヒナゲシの果実

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