エノキハトガリタマフシ(№672)

 気温の低下とともに、多くの落葉樹が葉を落としています。エノキも間もなくすべての葉を落とし冬眠に入ります。4月頃のエノキの葉を見るといろいろな虫こぶがついているのに気づくでしょう。中でも、写真のように直径2~5mm、高さ3~10mmの烏帽子型をした虫こぶはエノキの育つ本州、四国、九州どの地域でも見られる虫こぶの一つでその形が面白いため誰もが見たことのある虫こぶでしょう。しかしエノキの落葉にはこの虫こぶは見られません。
 この虫こぶはエノキハトガリタマフシと呼ばれ、エノキトガリタマバエが寄生することでエノキが作る虫こぶです。虫こぶの中には1匹のエノキトガリタマバエ幼虫が入っています。4月頃からエノキの葉に虫こぶができますが、5月になると虫こぶは茶色く変色し、地上へ落下してしまいます。エノキトガリタマバエ幼虫は落下した虫こぶの中で夏から冬を過ごし翌春に羽化、産卵することを繰り返しています。虫こぶだけが地上に落下するため、夏以降のエノキの葉にはエノキハトガリタマフシがみられなくなります。
 虫こぶの名前の付け方についてはイスノキミタマバエ(№362)に詳しく書いていますのでそちらをご覧ください。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲エノキの葉
▲エノキの葉や茎にみられるエノキハトガリタマフシ(右下に、落下直前の虫こぶと、落下後の痕跡がみられる)

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