セリバオウレン(№252)

 2~3月、里山の半日陰に見られる白く可憐な花があります。スプリングエフェメラル(春の妖精)の一つと考えていたのですが、葉は一年中出ておりスプリングエフェメラルとはいえないようです。
 この花はセリバオウレンといい、キンポウゲ科オウレン属の花です。写真の花は雄花で、雄しべだけをつけています。他に、両性花(雄しべと雌しべをつける)、雌花(雌しべだけをつける)があります。外側の長く白い花びらのようなものはガクで、その内側のやや短いものが花弁です。
 根茎にはベルベリンというアルカロイドを含み、健胃、整腸に有効な漢方薬として使われます。

 この仲間にはミツバオウレン、コセリバオウレン、キクバオウレンなどがあり、それぞれ複葉の出方が異なります。
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