オオワラジカイガラムシ(№256)

 春先になるとクリ、カシ類、シイ類の樹幹の割れ目などにロウ質白粉(写真上)が見られることがあります。これはオオワラジカイガラムシの分泌物です。
 オオワラジカイガラムシも昆虫の一種でカイガラムシの仲間です。成虫の体長は12mm~15mmでカイガラムシの中でも最大級です。全体の形はエビの仲間であるワラジムシに似ています。カイガラムシのメスは植物に定着すると一生移動できないものが多いのですが、オオワラジカイガラムシのメスは生涯歩行可能です。また、他の多くのカイガラムシ同様オスには翅があり飛翔可能で、それなりの距離を移動するようです。
 5~6月に地表に産卵し、冬季に孵化し樹上へ移動します。
(*画像をクリックすると拡大します)
▲メス成虫
◀メス成虫の上に乗ったオス成虫


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