オキザリス(№.319)

 雑草のカタバミは厄介者として嫌がられますが、この仲間には園芸種も多く盛んに栽培される品種もあります。しかし、和名が付けられているものは少なく学名の種名で呼ばれるものが殆どです。学名の属名はオキザリスで日本の自生種は5~7種とされています。中にはムラサキカタバミのように観賞用として南アメリカから持ち込まれ、立派な?雑草としてはびこっているものもあります。
 オキザリスは世界で800~850種もあり、南アフリカ、南アメリカ原産種が多いようです。1年草、多年草、球根植物などがあり多肉植物もあります。花は比較的大きく、色も多彩、開花時期も品種によって異なり、開花時期の異なるものを栽培し、年中開花させることも可能です。栽培としては乾燥気味で、十分な日照が得られる場所であれば、耐寒性のある品種の路地栽培も容易です。
 学名の「oxalis」はギリシャ語の「oxys(酸性の)」からきており植物体に蓚酸を含むため、かじるとすっぱく感じます。空中酸素で酸化されて黒く汚れた10円玉(銅が酸化銅に変化して変色)をオキザリスの葉で磨くと、この蓚酸の働きで還元され元のピカピカの銅金色になります。
(*写真をクリックすると拡大されます)
おきざりす1
オキザリス2
▲秋冬咲き、黄花種(オオキバナカタバミ)
▲秋冬咲き、白花種
おきざりす3
おきざりす4
▲秋冬咲き、桃色種
▲銅葉、桃色種
オキザリス1
▲春夏咲き、桃色種(イモカタバミ)


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