オカモトトゲエダシャク(№220)

 

 5月、椿の木に妙な形のイモムシがいました。体長4mm程度で黒褐色の体に白斑が目立ちます。恥ずかしがりなのか、体の前半分を腹側に丸め顔を隠しています。オカモトトゲエダシャクの幼虫です。ブナ科、ニレ科、バラ科、マメ科、ツバキ科、ツツジ科など多数の庭木につく害虫です。
 成虫は、
3~4月街灯に集まるガの中に見ることが出来ます。翅を細く折り畳み、前翅は体の左右に伸ばし、後翅は腹に沿わせて後方に伸ばします。その結果、十字型(T字型)に見えるガがそれです。5~6月に蛹化(蛹になること)し、翌春羽化(成虫になること)する、年に1化のサイクルを繰り返しています。
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