ネジキ(№327)

  2月末、山道を歩いていると鮮紅色の新梢をつけた中木を見つけました。非常にきれいな紅色で、樹幹には捻じれが見られます。
 ツツジ科の落葉中木で、本州、四国、九州の山地に自生します。尾根や斜面地でギャップ(高木が枯れて出来たような空間地)や酸性の強い地に多く見られます。ツツジ科のアセビ同様テルペノイドのグラヤノトキシンを含む有毒植物です。6~7月アセビ同様の白い釣鐘状の花をつけます。樹皮同様、材も捻じれており細工がしにくく、割りにくい等活用のしにくい材のようです。
 鮮紅色の新梢に付く冬芽の美しさから3大美芽(コクサギ、ザイフリボク、ネジキ)の一つに数えられます。
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ねじき4
ねじき2
▲ネジキの新芽
▲ネジキの赤い新梢
ねじき3
▲ネジキの捻じれた幹