オオヒラタシデムシ(№190)

 夏になると、緑道を散歩する人が多くなります。干上がった緑道の排水溝には、ミミズの死体が多く見られますが、この死体を片付ける生き物たちがいます。オカダンゴムシ、ゴミムシの仲間、ハエなどがいますが、この中にやや大型で真っ黒な甲虫が見られることがあります(上の写真:交尾しながら食事中)。
 これはオオヒラタシデムシで、シデムシの仲間は動物死体の取り片づけを担当してくれています。特にオオヒラタシデムシは人里近くの林や原野に多く、交通事故にあったカエルなどの処理も引き受けてくれます。
 春先は幼虫が多く(右下写真)、生きた三葉虫のような体つきで動物の死肉を掃除してくれています。
 シデムシの仲間には子育てをするものもいて注目されています。

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▲交尾中のオオヒラタシデムシ
▲オオヒラタシデムシ成虫
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▲オオヒラタシデムシ幼虫


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