サザンカ(№244)

 冬の花木の代表は、なんといってもサザンカの花です。学名をCamellia(ツバキ属) sasanqua(ササンカ)といい、10月~12月に開花しますがサザンカの咲くころには雨が多くサザンカ梅雨(11月5~20日頃)とも呼ばれます。
 さて、1月になると、サザンカによく似たツバキ(Camelliajaponica)が開花を始めます。童謡の「たきび」には冬の花としてサザンカが、演歌「釜山港へ帰れ」にはツバキが春の花として歌われているように、サザンカは冬、ツバキは春の季語になっています。
 この2つの花は、開花時期以外にもツバキでは雄しべが基部で筒状にくっつき、落花も花全体が落ちますが、サザンカでは雄しべはバラバラ、落花も花びらがバラバラに落ちる等の違いが見られます。また、蕾はツバキではつるっとしていますが、サザンカでは短毛が密生しています。
 カンツバキと呼ばれるものはシシガシラの関東での呼び方で、サザンカとツバキの雑種らしく、サザンカに近い園芸品種といわれています。開花時期はサザンカと同じく冬で、落花も花弁がバラバラと落ちます。
(*写真をクリックすると拡大されます)
さざんか1-2
sazannka2
サザンカの雄しべ (雄しべは基部でくっつかない。)  
サザンカの落花(花弁がバラバラ)
sazannka4
sazannka5-2
サザンカの蕾
ツバキの蕾


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