オオキンカメムシ(№240)

 クチナシの木に体長25mmぐらいの大きくて美しいカメムシがいました。
 オオキンカメムシと呼ばれる日本で最大のカメムシです。朱色の地色に黒い斑点が美しく、構造色なのでしょう、光線によってきらきら紫色に輝く非常に美しい南方系の昆虫です。アブラギリに産卵し、幼虫はアブラギリの葉の汁を吸って育ちます。ところでアブラギリは油をとるため導入した外来種です。では、アブラギリが導入される前はオオキンカメムシは何を食べていたのでしょうか。
 オオキンカメムシは常緑広葉樹林で集団越冬するといわれています。和歌山県江住、高知県室戸岬などが越冬地として知られています。なお、美しくてもカメムシです。捕まえると、あのカメムシ特有の臭い匂いを出しますのでご用心。
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