クヌギ(№236)

 大阪府南部、二上山から葛城山、金剛山に連なる尾根道は「大阪ダイヤモンドトレール」と呼ばれるハイキングコースになっています。この道中で、クヌギの木を見つけました。クヌギの殻斗(ぼうし)は自然工作の格好の材料として使われます(写真上、円内の小鳥の巣)。ところが、このクヌギは写真(上)のように、幹に取り付けられた標識看板を飲み込もうとしています。これは、クヌギが大きくなる際、邪魔な看板を取り込むような形で肥大していった結果です。最後には完全に幹の中に取り込んでしまうのでしょう。
 クヌギだけではありません、街中の街路樹、クスなどもフェンスを取り込もうとしています(写真下)。庭木でも木の名前を書いたラベルを針金で取り付けたままにしておいたため、針金が幹に食い込んでしまうことがあります。この場合、幹を一周して締め付けるため、その部分から先が枯れる場合も見られます。樹木に結びつける場合、長年のあいだに腐ってしまうシュロ縄が使われるのはこのような被害を防ぐためです。
(*写真をクリックすると拡大されます)

Unicode
kunugi2
▲標識看板を飲み込むクヌギ(〇枠内は殻斗を使った工作)
▲フェンスを飲み込むクス
kunugi3
▲フェンスを飲み込む街路樹


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