エンマコオロギ(№235)

 夏も盛りをすぎると、あちらこちらからコオロギの声が聞こえるようになります。関西で最も大型のコオロギはエンマコオロギです。丸顔で、人間の眉に当たる部分が白っぽく閻魔(えんま)様が怒った様な顔に見えることからエンマコオロギと名付けられたようです。
 もっとも普通に見られるコオロギで、体長26~32mm、雑食性です。卵から孵化した幼虫は、翅は小さく飛べませんが、その体は成虫を小さくしたような体で脱皮の度に大きくなっていきます。写真下は最後の脱皮をして成虫になるところです。蛹の時期がなく不完全変態と呼ばれます。脱皮直後は色も白く、体も柔らかいため、多くの敵に狙われます。産卵管が長く、翅脈がすんなりしているのはメス(写真中左)で、産卵管がなく、翅脈が複雑なのがオス(写真中右)です。
(*写真をクリックすると拡大されます)
エンマコオロギ1
ennmamesu
▲エンマコオロギ
▲エンマコオロギ雌成虫
ennmaosu

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▲エンマコオロギ雄成虫
▲脱皮直後の成虫


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