ホシウスバカゲロウ(№232)

 猛暑もすぎ、ようやく秋の風が感じられるころ、部屋の窓を開け放していると体長30mmほどでトンボのような虫(写真左)が飛び込んできました。
 トンボにしては小さく、触覚もトンボよりはずっと長いのがわかります。しかし、翅はトンボに似て細長く、透明で多数の翅脈が見えます。とまるときは翅を胴の上に屋根型にたたみます。これはウスバカゲロウの仲間でホシウスバカゲロウです。
 本シリーズの№37(ウスバカゲロウ)の幼虫の一部は砂地にすり鉢状の巣(アリジゴク)を作ると書きましたが本種は巣を作らず、土に潜って通りかかる昆虫などをすばやく捕まえるそうです。 また、ウスバカゲロウの幼虫は後ろ向きしか歩けませんが、ホシウスバカゲロウの幼虫は前向きにも歩くことが可能です。
 成虫はカゲロウと違って2~3週間生きるようで、成虫も肉食だそうです。
 よく似た昆虫にツノトンボがいますが、こちらは触角がもっと長く簡単に区別できます。
(*写真をクリックすると拡大されます)
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▲ホシウスバカゲロウ成虫
▲ホシウスバカゲロウ成虫


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