カメムシ類(№226)

 早い水稲(こめ)は7月下旬になると穂を出し始めるものがあります。出穂(穂が出ること)して間もないものは他のものと比べておいしい餌となるため、特に出穂直後の穂は害虫の集中攻撃を受けやすくなります。
 出穂後の水田で、虫取り網を振ってみる(スィーピングといいます)といろいろな虫が入ります。写真は、網に入ったカメムシ類です。クモヘリカメ、ホソハリカメ、ヒメナガカメ、アカスジカスミカメで、近畿地方では斑点米を作る張本人たちです。カメムシが口吻を米に突き刺し吸汁した跡には菌類が入り変色し、斑点米となって米の等級を下げます。1等米は斑点米混入率が0.1%以下とされています。これはニギリ2貫(約1000粒)
に1粒以下となります。
 この厳しい等級に合格するためには、穂が出る前の草刈や殺虫剤の散布が必要となります。2貫に1粒の斑点米を我慢すれば農薬散布も減らすことが出来るかも。

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▲クモヘリカメムシ
▲ホソハリカメムシ
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▲ヒメナガカメムシ
▲アカスジカスミカメムシ


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