マタタビ(№224)

 6月下旬から7月にかけて、山地に入ると木の葉が白く変色した樹木を見ることが出来ます。この木はよくご存知のマタタビです。
 マタタビには雄しべ・雌しべを持った両性花をつける両性株、雄しべと花弁をもった雄株、雌しべのみで花弁の無い雌株が存在します。いずれの株も、開花期にはツルの先端の葉数枚が白化します。この白化現象は、ハンゲショウの白化と若干異なる点が観察されます。ハンゲショウの花は花弁をもたず、花粉媒介昆虫を誘引するために、花のすぐ傍の葉が白化し、白化した葉が花弁の代わりをすることが考えられますが、マタタビではツルの先の葉が白化し、花はそれより下部に開花します。しかも、雌株をのぞいて白くて目立つ花弁をもった花を開きます。しかし、花が終われば白化した葉は緑色に戻ることから、昆虫を誘うための白化と考えられます。おそらく、株全体を目立たせ、昆虫にアッピールしようとしているのでしょう。それでは、花弁をもたない雌株では白化する葉が両性株や雄株と比べて多いのでしょうか。どなたか調べてみませんか。
(*写真をクリックすると拡大されます)
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▲マタタビの木
▲白化したマタタビの葉
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▲マタタビの両性花


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