オオゴキブリ(№338)

 連日続く猛暑を避け、里山へ出かけました。山道の落ち葉の下をカブトムシのような甲虫?らしきものがごそごそ。落ち葉をのけてみると、そこにいたのはオオゴキブリでした。
 日本には52種類のゴキブリの仲間がいます。そのうち、家庭内で繁殖するゴキブリは僅か6種類と言われています。オオゴキブリも森林にすむゴキブリで、腐食した木材を餌としています。シロアリ同様に、腸内にセルロース分解菌を共生させ、セルロースを主食として生きています。したがって、家庭内の食品類を食べあさる家住性ゴキブリと比べ清潔でかわいい昆虫と言えるでしょう。
 オオゴキブリは体長4.0~4・5cmと大きく、扁平で体色も真っ黒、つやがあり、脚にはトゲがあります。となると、かわいい昆虫とはいいにくいかも。また、この成虫の殆どすべてが翅がぼろぼろです。これは、朽木の中で集団生活している間にすり切れたとか、あるいは仲間にかじられたものだといわれています。
 比較的低温にも強いらしく、冬も朽木の中で越冬するようです。めったに朽木の外を出歩くことがないため比較的珍しい種類とされ、栃木県ではレッドデーターブックで要注目種とされています。
(*画像をクリックすると拡大されます)

DSC_1513
DSC_1537
▲オオゴキブリ
▲オオゴキブリ


ページトップへ