シリブカガシ(№211)

 よく木の実の工作材料してシリブカガシやマテバシイが使われます。ドングリは大きくてつやがあり見栄えがするだけでなく、ヘタ(殻斗)は写真(上)のようにカエルの目としてぴったりの形でもあります。
 シリブカガシは暖かい地方の常緑高木で、初秋に開花し1年後に熟して落下します。殻斗についていた部分(ドングリのお尻)が凹んでいるためシリブカガシと呼ばれます。
 ところで、殻斗についているカエルの目はいったい何なんでしょう。夏の日、シリブカガシの発芽を見てみますと、3芽ずつ発芽しているのがわかります(写真左)。シリブカガシは、3芽を受精させても、大きな種子を結実させるためその中の1個だけを成熟させる戦術を取っているようです。そのため、残りの2個は成長した1個の背中にカエルの目のようになって残っているのです。
(*写真をクリックすると拡大されます)
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▲シリブカガシの殻斗を使った木の実の工作
▲シリブカガシの発芽(3芽)
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▲シリブカガシの結実状況
▲シリブカガシの殻斗(未熟芽2個が付着)


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