ウスムラサキイラガ(№208)

 まだ松の内の1月5日、硬い石楠花の蕾に小さな蛹?が付いていました。シジミチョウの蛹?かなと思いそっと取って見ましたが軟らかく、蛹ではなく幼虫の感じがしました。
 手にとってよく見ると背面が角ばっており、どうもイラガの幼虫のように見えます。持ち帰って調べてみるとウスムラサキイラガであることがわかりました。この寒い時期に何を食べているのでしょうか。どうやら越冬は前蛹のようです。前蛹は幼虫の最終段階で、蛹になる直前のもので、通常は餌もとらず、移動もしない状態を指しますがこの前蛹は若干ではありますが移動します。
 それよりも、イラガは刺毛を持っています。私が素手で採ったとき刺毛に触っているはずなのにまったく痛みを感じなかったのはなぜでしょうか。
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usumurasakiiraga
◀ウスムラサキイラガ幼虫