アオメアブ(№204)

 脚で何かを抱えたような変な虫が飛んでいました。すぐに草の上に止まりましたが、非常に綺麗な青い目をしています。 ハエ目 ムシヒキアブ科のアオメアブです。この青い目は、光の加減で、緑からオレンジまで光り輝くように見えます。
 飛びながら獲物に襲い掛かり抱きかかえるようにして捕まえるため、脚には鋭い棘が生えています。獲物をしっかり押さえ、口を差し込んで体液を吸い取ります。この写真の犠牲者は、シジミチョウかハゴロモのようにも見えます。
 普通、昆虫は4枚の翅を持っていますが、アブの仲間は前翅2枚しかありません。後翅2枚は退化し短い棍棒のようになっていて、平均棍と呼ばれます。下の写真(円内)はウシアブの平均棍です。飛ぶときは体のバランスをとることに使っているのでしょう。
(*写真をクリックすると拡大されます)
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▲写真上:ウシアブの平均棍
▲写真左:アオメアブ


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