シロオビノメイガ(№345)

 秋にはケイトウの花がにぎわいます。ケイトウの苗を数トレー当社のナーセリーで管理していると、ケイトウの苗を中心に小さな蛾が飛び回り始めました。良く見ると、茶褐色の翅で中央にはっきりした白い帯が1本見えます。
 シロオビノメイガという蛾の成虫です。ツトガ科ノメイガ亜科の小蛾です。分類上はメイガ上科にメイガ科とツトガ科があり、ツトガ科の下にノメイガ亜科が存在し、名前がややこしいですがシロオビノメイガはノメイガ亜科に属します。従って「シロオビのメイガ」ではなく「シロオビ ノメイガ」となります。
 このガの成虫は開長20~25mmの小さなガです。黒褐色の翅の中央に白条を持つため一見してそれとわかります。幼虫はアカザ科(ホウレンソウ、テンサイ、アカザなど)や、ヒユ科(ヒユ、ケイトウなど)の植物の葉を綴って、その中で食害を続ける害虫です。比較的薬剤に弱いため成虫を見つけたら市販薬剤をまけば防除できます。
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