イシクラゲ(№181)

 降雨の後、地面に得体の知れないキクラゲのようなブヨブヨしたものがあちこちに見られます。これはイシクラゲといって藍藻類(シアノバクテリア、光合成する細菌)の1種です。
 藍藻類の大部分は、水中生活をしており単細胞のものも多いようで、地球に酸素をもたらした生物ともいわれています。しかし、イシクラゲは陸棲で、いくつもの細菌が数珠のようにつながった構造をしています。休眠胞子を作らず、乾燥体で数十年も休眠できます。
 イシクラゲはきれいに洗って、湯通しし酢の物として食用に出来るそうです。また、紫外線吸収物質を含むようですので、UVカット化粧品に使えないでしょうか。放射性物質の吸収力も強いようですので、除染対策にも使えないでしょうか。誰も研究対象にしていないようですが、ひょっとしてすばらしい商品の開発が出来るかも。
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▲イシクラゲ
▲イシクラゲ