ジャケツイバラ(№175)

 5月中旬、河原などの多湿地に30cm程度の派手な黄色の房状に花をつける植物があります。遠目には非常にきれいで、切花として切り取りたくなりますが、とても近寄れるものではありません。それは、落葉した冬季に見れば納得できます。
 写真のように下向きの鋭い鉤状のとげが多数付いており、しかも枝は蛇が絡み合ったような状態で近寄り難いことがよくわかります。
 冬季の間でしか観察できませんが、ジャケツイバラの新芽は数個が並んで付いています。しかし、大きく成長するのは先端の1個(主芽)だけです(写真右上)。ただ、この先端の芽が障害を受けると、次の芽(副芽)が直ちに動き出し新芽として成長していきます(写真左下)。保険をかけた新芽予備軍を持っているといえるでしょう。

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冬季のジャケツイバラ
▲ジャケツイバラの主芽、副芽
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ジャケツイバラの主芽、副芽


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