アルゼンチンアリ(№163)

 1993年、広島県廿日市市で輸入木材と一緒に進入したと考えられる外来のアリが見つかりました。
 体長2mm程度の小さなアリで、体の色は赤褐色です。動きがすばやく、帯状の行列を作り,せかせか動き回っています。雑食性、攻撃的で他のアリ、ハチ、小鳥の雛まで襲うようです。冬眠せず、冬でも暖かい日には活動し、簡単な巣を落ち葉や木材の下などに作ります。一つの巣に多数の女王アリがいるため、増殖スピードは速いのですが、結婚飛行をしないため、拡散は年に150m程度といわれています。このアリが侵入した所では、在来のアリはまったく姿を消してしまいます。また、アブラムシや、カイガラムシを保護するため農業害虫とも考えられます。
 この写真は、大阪市此花区で撮影しました。
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▲アルゼンチンアリ
▲アルゼンチンアリ
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▲落ち葉の下で育仔中のアルゼンチンアリ


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